2021-10

争訟

条文の言い回しが分からないときに読んでみるべき書籍

租税法の条文を読んでいると、用語や言い回しがよく分からないということがありますが、その際に参照してみるべき書籍について、まとめてみました。 租税法の解釈は文理解釈が原則 租税法の解釈は、原則として法令の規定をその既定の文字や文章の意味すると...
所得税

重加算税が賦課される場合にさかのぼる年数が条文で「7年」と規定されている理由

税務署長が税務調査を実施して行う更正処分や決定処分は、法定申告期限から5年を経過してしまうとすることができないとされていますが、重加算税が賦課される場合(偽りその他不正の行為がある場合)は7年までさかのぼって処分することができることとなって...
仮想通貨(暗号資産)

非居住者が暗号資産(仮想通貨)FX取引を行う場合の課税上のリスク

暗号資産の取引には、暗号資産の現物だけでなく、レバレッジをかけて現物取引よりも少ない資金でより大きな利益を狙うことができる暗号資産FXという取引もあります。恒久的施設を有していない非居住者の方が、国内取引所を通じて暗号資産FX取引を行う場合...
開示請求

訴訟になっている課税事件資料の閲覧方法について(東京地裁の場合)

現在訴訟になっている課税事件で当事者の主張内容を確認したいものがあったため、裁判所(東京地裁)で事件記録を閲覧してきました。今回は、東京地裁における記録の閲覧手順についてまとめてみました。 手順 裁判所のHPには、「民事事件記録の閲覧・謄写...
争訟

租税法学会第50回記念総会の記念講演(宮崎裕子前最高裁判事)の聴講メモ

令和3年10月16日(土)、租税法学会第50回記念総会において、前最高裁判事の宮崎裕子弁護士による「弁護士の専門化と最高裁」と題する講演がありました。非会員でもオブザーバーとして聴講可能ということでYoutubeで聴講しましたが、その講演内...
国税組織

国税組織で働くメリット・デメリットについて率直に語ります

私は、東京国税局に国税専門官として採用され、国税の組織に15年ほど勤務しました。国税職員として働くことについてネット上では様々な情報が流れていますが、実際に組織の中で働いてみて感じた国税組織で働くメリット・デメリットについてまとめてみました...
税理士業

【国税職員向け】実録!税理士試験免除申請から登録までの流れ

私は、税理士試験の「簿記論」と「財務諸表論」に合格した上で、国税に関する事務に従事した年数による税法免除により税理士試験の免除を受け、税理士登録しました。自分の備忘録兼現在国税職員として勤務している方が税理士登録する際の参考になればと思い、...
所得税

所得税法の中で社会通念や総合勘案で判断する論点

国税に勤務していたときは所得税の事案に関与することが多かったのですが、所得税法は他の税法に比べてあいまいな部分が多く、社会通念や総合勘案によって判断する論点が多いと個人的に感じています。そこで、今回は所得税法の中で総合勘案によって判断する主...
税務調査

加算税・延滞税がかからない場合とは?

税務調査の結果、修正申告をしたり更正処分を受けると、原則加算税と延滞税がかかってきます。しかしながら、金額が少額であったりや正当な理由がある場合などについては加算税や延滞税がかからない場合があります。今回は、どのような場合に加算税や延滞税が...